RESONANCE cafe

レゾナンスCafeVol.006『演劇におけるゾーン体験「光の相互放射」とは?』

レゾナンスCafeVol.006『演劇におけるゾーン体験「光の相互放射」とは?』

レゾナンスCafeVol.006『演劇におけるゾーン体験「光の相互放射」とは?』

レゾナンスCafe第6回は、演劇をテーマに考え、感じます。

俳優・渡部朋彦氏が率いる演劇集団PrayersStudioに
短い芝居を披露していただいたあとで
渡部朋彦氏からお話いただきます。
以下は渡部朋彦氏からのメッセージです。

こんにちは。 Prayers Studioという団体を主宰して
演劇をやっています、渡部朋彦です。 私と私たちの集団の活動にとって、「レゾナンス」は
とても重要な、活動の根幹をなす用語です。 俳優には、観客を強烈に物語世界に引き込む演技が
出来る俳優がいます。 一方、何かちょっと大げさな、
或いはどこか少し不自然な、
違和感を与える演技をする俳優もいます。 私はもともと俳優なので
「どうしたらあの、一瞬で観客を物語世界に引き込み
感情移入させる演技が出来るんだろう」
と研究してきました。 100年ほど前のロシアに、
コンスタンチン・スタニスラフスキーという人物がいました。 彼は生涯を通じてこの謎の解明に情熱を傾け、
演技の秘密を体系だった形で説明しました。
彼の研究は
スタニスラフスキー・システム
と名付けられた俳優訓練法として発表され、
20世紀以降の世界の演劇芸術に大きな影響を与えたのです。 そのスタニスラフスキーが、演技の究極の状態を
「光の相互放射」と表現しています。 皆さんもご存知のように光も振動、波動です。 スタニスラフスキーは素晴らしい演技を観て、
俳優が発する波動が、
相互に影響し合っていると感じたのです。 また俳優の発する波動は
観客にも影響を与えると感じていたのです。 私たちが「俳優をやっている」と言うと、
たいてい言われるのは
「まあ! 長い台詞を覚えられるんでしょう。
凄いですね〜」ですが(笑)、 スタニスラフスキーは意味で伝わるセリフではなく、
波動で伝わる何かに注目をしたのです。 もちろんこれは演技の究極の状態ですから、
簡単に出来ることではないわけですが。 さて、この俳優が発する波動とはなんでしょう。 スタニスラフスキーのいう光とは、なんなのでしょう。 究極の演技では本当に俳優から光が発せられ
眩しく輝いていたのでしょうか? そんなことを皆さんと一緒に探っていけたら
楽しい会になるかなと、
今からワクワク楽しみにしています。
渡部朋彦

16021101

渡部朋彦プロフィール_____________________________
Prayers Studio代表。演出家・演技トレーナー。
感情解放カウンセラー。 東京ノーヴィ・レパートリーシアター理事・俳優 1993年に俳優を志し、アメリカ式のメソード演技を学ぶ。 その後舞台経験を重ね、プロダクションに所属し
映画やテレビの現場を経験。 2000年、ロシア人演出家レオニード・アニシモフ氏に師事し
スタニスラフスキー・システムを、
柚木裕美氏からサンフォードマイズナー・テクニックを学び始める。 2001年レオニード・アニシモフ氏を演出家として
スタジオ・ソンツェ結成(代表・俳優)。 2004年には劇団 京、ぺレジヴァーニェ・アートシアターと共に
「12ヶ月95日のレパートリーシアター」を企画、
1年間毎週4作品の公演を繰り返す。 2005年、アニシモフ氏を芸術監督として同3劇団で
「東京ノーヴィ・レパートリーシアター」を結成(理事・俳優)。
毎週4作品の上演を続ける日本初の本格的レパートリー公演を実施。 2007年 Prayers Studio 設立(代表・演出・演技トレーナー)。
俳優向けワークショップをスタート。 2012年Prayers Studio第一回公演「A Taste of Honey」。
同年、観劇に、
観客が俳優体験をできるワークショップを加えることで、
視点の拡大や気付きが生まれる、
新しい演劇の楽しみ方「ドラマトライアル」をスタート。 2014年第2回公演「黒い壁」 2015年「ドラマトライアル毎月開催」スタート、現在5演目。 東京ノーヴイ・レパートリーシアターでは俳優として
400回を超える本番を経験しながら、
Prayers Studioでは自身の指導する俳優達と実験と検証を
繰り返しながら、演劇におけるゾーン体験「光の相互放射」への
アプローチ法を導き出している。 Prayers Studioのネーミングは、
演技に於いて「光の放射」が起きる時、
俳優内部の静寂が場に与える様子が、
寺院や教会での祈りの状態に似ていると感じた渡部が、
「演じる Play」と「祈る Pray」から付けた団体名。
Prayers Studioについての詳細はこちら。
http://prayers.jp/Prayers.html

_________________________________________________

レゾナンスCafeとは?
レゾナンスとは「共鳴・共振」のこと。
物理現象、音響現象、心理現象、身体現象、社会現象など、
さまざまなレゾナンスが存在します。
それらを理解し、体験し、学ぼうというのがレゾナンスCafe。
主催は作家の宝生明とボディワーカーの望月クララ、
声と共鳴の研究家、福島EICHI。

日時  平成28年7月13日(水) 午後7時より
会場  Prayers Studio アトリエ
東京都品川区戸越6-23-21
インストールの途中だビル(光洋ビル)2階
tel.080-7004-8293
都営浅草線「中延駅」A3出口から徒歩1分
東急大井町線「中延駅」徒歩1分
写真で見るアトリエへの行き方
http://amba.to/1T6DmDa
Google Map http://bit.ly/1XbWFu8
HP http://prayers.jp
スケジュール
19:00 開始・挨拶・名刺交換など
19:10 レゾナンスCafeについて by 宝生明
19:15 ウォーミングアップ・ワーク by Prayers Studio
19:25 お芝居 by Prayers Studio
19:55 渡部朋彦講話
20:40 歓談開始
21:30 中締め
会費  3,000円(飲物とお菓子つき)
お菓子 クララ姉さんの焼き菓子 ほか
お申し込み・お問い合わせ
http://bit.ly/resonanceapplication
レゾナンスcafeのウェブページ
http://www.houshouakira.com/resonance/

One thought on “レゾナンスCafeVol.006『演劇におけるゾーン体験「光の相互放射」とは?』

  1. Pingback: No.03792 16.07.14 無意識に戻す – 日刊 気持ちいいもの バックナンバー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です