RESONANCE cafe

レゾナンスCafe Vol.053「人のウチソトに遍満するスイッチ」

レゾナンスCafe Vol.053「人のウチソトに遍満するスイッチ」

レゾナンスCafe Vol.053「人のウチソトに遍満するスイッチ」

スタンリー・キューブリック作「2001年宇宙の旅」。この不朽の名作はこんな冒頭から始まる。
シュトラウス作曲の壮大なオーケストラ、我々人類のご先祖とおぼしき猿人が荒涼とした大地の片隅で他の動物達と同じ様にその営みをしている。ある日、目の前に舞い降りた謎の黒い石版と遭遇する。モノリスと呼ばれるその石版からは不思議なバイブレーションが発せられ、そこに触れた猿人は何らかの覚醒を促され、知能進化を果たし道具を使い始める。そして道具は武器となり、かつて自らがその一部であった自然と対峙するようになった。

旧約聖書では神が天地・動植物をつくり、そしてアーダマー(土)からアダムとイブを作り、エデンという園に住まわせる。中央の一本の樹の実は絶対に食べてはならないという掟と共に。ある日、蛇に唆され樹の実を食べた二人に変化が起こった。それは自分たちが裸であると気づき、恥ずかしさを覚えたということ。のちに二人は神の怒りからエデンを追い出され、自然界で病・死・出産・飢えなどの苦しみに対峙させられるのだが、人の数はどんどん増えていった。

何かの拍子に自身が見ている世界が変わり、認識や思考が変わる経験は誰もがしています。
このような変化をスイッチとして我々ホモ・サピエンスは様々な変容を遂げてきました。進化の過程で人類が最初にした文化的営みとは何であったか。それは、体に色を纏うという行為。そのスイッチは心的・呪術的行為で、発展して身に纏うアクセサリー、衣類となった。

今日もなお、おはようからおやすみまでの日常に遍満する様々なスイッチに我々は囲まれ、そのOn/Offに触れながら生きています。
自身の意思で切り替えるモノ、人や社会から無意識の内に切り替えさせられるモノなど様々です。

私は装身具・ジュエリーという最も古くかつ身近なスイッチを作っています。スイッチという視点から世の中を眺めると、また一つ世界の景色が変わるかもしれない。そんな切り口から今回お話をさせて頂きます。

○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○

宝珠悉皆師 那須 勲 =ISAO NASU= プロフィール

1967年
岡山県倉敷市生まれ 現在横浜在住  幼少期より石に興味を持つ。

10代
大学生の頃より海外留学・放浪等を経て現在まで40カ国余を歴訪。
世界に触れる度に日本の文化への興味が増す。

20代
メキシコを旅行中 オパール鉱山主との出会いから宝石商を志す。
NYの宝石鑑定士学校への留学資金を得る為、
卒業後北アフリカのモロッコにて貿易会社設立。
湾岸戦争の混乱の中ビジネスを遂行する。
帰国後、ジュエリーメーカーと卸の会社等に3年勤務。
その後、原石ルートの開拓の為、タイ・カンボジア・ベトナム等の鉱山を廻る。
ジュエリー会社(有)ナスインターナショナル設立
20代最後の記念に97年のパリ・ダカールラリーに参戦。部門で3位入賞。

30代
雑誌のプロデュースの他、“日本の文化と風土を後世に残す”をテーマにNPO設立。
日本文化講座やラジオの環境番組のプロデュース等。
以前から目指していた日本の文化を内包したジュエリーの具体的な研究を始める。
国際交流団体の実行委員長として10年活動。
同時に日本文化を基軸にしたサロンを10年間主催。
煎茶道黄檗売茶流 中澤弘幸家元に師事。煎茶道黄檗売茶流のお稽古場を開く。

40代
アーティスト活動開始。
日本の美意識を内包した作品を阪急百貨店本店美術画廊にて初個展。

現在
装身具が果たす装置としての美を神話的世界観として背景に持つ作品、
また工芸技術を表現の基盤に新たなアート作品を国内外に発表し続けている。

ART WORK
浦和学院学モニュメント制作・プロデュース
/ 常倫寺 ご神木モニュメント制作・プロヂュース
鎌倉古民家移築プロジェクト Movie・コンテンツ プロデュース(現在)
/ 西予市野村町モニュメント制作 …他

作品展
阪急うめだ本店美術画廊 / 大丸心斎橋美術画廊 / PHILLIPS DESIGN WEEK PREVIEW in NY / Gleta Residence Gallery in NY / ミラノサローネ/イタリア / 三嶋大社宝物館ギャラリー / 帝国ホテルプラザ MEDEL GALLERY SHU / ギャラリーエクリュの森 / ART NAGOYA / 靖山画廊 / 伊場仙まちかど展示館 / ATOM GALLERY / ギャラリー澄光 / ギャラリー蔵 / ギャラリーO2 / マレーシアMIJ / 養源寺弘法堂ギャラリー / 近江楽堂/オペラシティ …他

那須勲氏のサイト : http://isaonasu.com/

日時:2021年12月8日(水)19:00〜
会場:BVハウス
    東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-23
    JR山手線・代々木駅東口 徒歩2分
    地図 http://bit.ly/1htntqy
    案内 http://bvhouse.exblog.jp
スケジュール
    19:00 開場~名刺交換
    19:30 那須勲さんによるお話し。
    20:30 ご歓談
    21:30 中締め
会費:3,000円(飲物と軽食つき)
定員:10名
お申込:こちらのメールフォームからお願いします。前日までにお申し込み下さい。
    http://www.houshouakira.com/modules/mailform/index.php?controller=form&id=3

講座の内容を録画し、YouTubeの限定公開で有料にてご覧いただけるようにいたします。
会場で参加なさった方もYouTubeの限定公開を視聴できます。
YouTube視聴のお申し込みはこのイベントの前日までにお願いいたします。
視聴料は3,000円です。
公開には数日いただきます。
お申し込みはこちらのメールフォームから「YouTubeで レゾナンスCafe Vol.053「人のウチソトに遍満するスイッチ」視聴希望と書き、送信してください。
http://bit.ly/resonanceapplication

○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○

この画像は2021年11月8日(月)〜14日(日)のおこなわれた那須勲さんの個展「AWA TARE 〜内なる瞳に時を映すなら〜」の告知ビジュアルです。クリックすると大きく表示されます。

那須 勲 | Isao Nasu
AWA TARE
〜内なる瞳に時を映すなら〜

会期 2021年11月8日(月)〜14日(日)
会期中無休 11:00〜19:00(最終日は16:00まで)
会場 ART FOR THOUGHT アート フォー ソート
東京都中央区銀座8-10-4 和孝銀座8丁目ビル1F
tel/fax:03-6228-5922
http://artforthought.jp
地図 https://goo.gl/maps/E3cQLWrmD1yLeGMC9

————

以下の画像は那須勲さんが参加したクリエイティブの祭典roomsチラシの表紙です。2021年10月21日〜23日、新宿住友ビル三角広場にておこなわれした。クリックすると、pdfでチラシの内容が読めます。

以下の画像も10月27日(水)〜11月3日(祝)まで東大寺観音院でおこなわれていた「祈りと現代アート〜東大寺観音院七人展」のチラシ表紙です。那須勲さんが参加なさいました。クリックするとpdfが表示されます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です